第28回 新月の会

 
2003年 11月24日(月) 
紅葉狩り、日本人に戻る時を・・

 

第28回 新月の会 「紅葉狩り、日本人に戻る時を・・」 


紅葉を愛で、奥高尾に幽玄を食す。

紅葉が鮮やかに山々を染める季節となりました。
11月の新月の会は、紅葉狩り。
「幾千年の歳月に熟成され、現代に伝わる和の心は、
 文化のひとつの形である食においても美 しく結晶しています。
 美しい自然の中で、忘れかけている和の心をしみじみと
 味わう。そんな時間のおもてなしが、わたしたちの想いです。」
和の心を心ゆくまで堪能していただきたい、という
六千坪の敷地に、幽玄がたたずむ、奥高尾の「うかい鳥山」にて、
薩摩地鶏を食し、新月の会の皆様とご一緒したいと思います。

山の紅葉に囲まれた静寂、
400年前の建築の清々しさ、
滋味豊かな食文化の味わいに、
和の心を堪能するひとときを、
御一緒に過ごしませんか?

早めにいらして、高尾山のロープウエイなど、
紅染め高尾を楽しんでから、
お越しくださるのも、一興かと。

          紅葉狩りの集い、新月に

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日時 11月24日(振替休日/月) 新月

集合:16時30分〜「うかい鳥山」にて食事

  1.16時前に、京王高尾山口駅前 集合
   16時の送迎マイクロバスに乗ります

  2. 「うかい鳥山」に、16時20分 集合

場所:うかい鳥山  (ぜひ、HPの写真をご覧下さい。)
   東京都八王子市南浅川町 TEL.0426-61-0739

会費: 1万円 (当日、お願いします。) 

お申し込みは20日までに、御願い致します。

申込先: 新月の会 権田ひとみ 
iris-hit@syd.odn.ne.jp

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●うかい鳥山 
http://www.ukai.co.jp/toriyama/

〜合掌造り〜
およそ400年前の建造物。平家の落武者窪重則が、床川の上流五箇庄(現平村 五箇
山)
に落ちのび永住の住処としたもの。昭和38年、山奥に隔絶されていた貴重な重要文化
財を、古代建築の原型を永久保存するために「うかい鳥山」が譲り受け、ここに解体

復元しました。

〜地鶏〜 
通常の3倍の期間放し飼いにし、のびのび育ったため、ぷりぷりした食感が魅力。

〜アクセス〜
http://www.ukai.co.jp/toriyama/chicken/frame.htm

・京王高尾山口より20分ごとに送迎マイクロバス有り
 新宿15時発 京王特急高尾山口行き 〜 高尾山口15時56分着
         片道370円

・JR高尾駅より車10分

・お車でお越しの場合
 東京方面からは八王子I.C(第2出口)より12.7km約25分。
 八王子I.Cが混雑の場合、相模湖東出口専用I.Cをご利用下さい。(10.3km約12分)
 なお日曜・祭日は相模湖東I.Cは混雑するため、そのまま八王子I.Cで降りて下さ
い。

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二年前の2002年版、
「コズミック・ダイアリー 次の満月はいつか知っていますか?」
のなかで、竹下育男さんの紅葉の写真に文章を添えました。(p71)
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紅葉狩り

楓やもみじは、夜の冷気や、土のなかの水分の減少により、紅葉する。

広葉樹は、落葉することによって、蒸散を防ぐ。
木の生命維持のための落葉。

その葉を、微生物が分解し、
木の養分として吸い上げられ、循環していく。

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紅葉狩り、ネットサーフィンしていると、
新月の会に、縁の深い梅若六郎さんが、10月1日に
静岡の御用邸記念公園で、能 紅葉狩 を演じられていました。

今日、新月の会として、梅若六郎さんの後援会をつくりたいと、奥さんと
電話でお話ししていたところでした。

http://plaza.across.or.jp/~bw-fuku/goyouteinou/goyouteinou.html

能「紅葉狩」鬼揃

燃えるような満山の紅葉。幕うち廻して紅葉狩の酒宴を催す妖艶な美女群(前シテ・
ツレ)。心弱くもそこに誘いこまれ、酒を勧められるまま陶然と酔い伏した平維茂
(これもち/ワキ)。彼は本来、勅命によって鬼退治に来ているはずである。眠った
のを見すますと、それまでの優雅な舞(序ノ舞、あるいは中ノ舞)はいきなり急ノ舞
へとかわり、女達は物凄まじい夜嵐の音の中に消え失せる。守護神(アイ狂言)の夢
の告げに驚き目覚めた維茂。女は恐ろしい鬼の形(後シテ)となって襲いかかるが、
ついに維茂の武勇に屈する。「葵上」や「黒塚」の鬼の、宗教的内容や悲しみの深さ
をもたぬ代わりに、作者観世信光は、視覚的な楽しさを充分に盛り込んだ。それを強
調して、多勢の鬼女が後段で出る演出もある。(注:鬼揃)この後シテは、般若の面
はもちろん、鬼の面のしかみも用いる。鬼の性別が決まっているわけではなく、前シ
テは単に美女に化けているのだから。なお、鬼に限って、二本の角のある面を用いる
ようになったのは、般若の優秀さを際立たせるための比較的新しい傾向らしい。角の
ある鬼の面が、演出の上で後退させたのである。(増田正造 著「能百番・下」よ
り)

能の紅葉狩 については、
http://www.kanze.com/nonotayori/momijigari.htm
ここに詳しい。
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和歌の紅葉

もみぢ葉に月の光をさしそへて是や赤地の錦なるらん
後白河院

散らねどもかねてぞ惜しき紅葉は今を限りの色と見つれば

神なびの三室の山の秋ゆけばにしき立ちきる心地こそすれ

こころから春待つそのはわが宿の紅葉を風のつひてに立つ見よ
紫式部

見る人もなくて散ぬる奥山の紅葉は夜の錦なりけり
貫之

鬼の顔も かく赤からし 紅葉狩  貞徳

紅葉はの色にまかせてときわ木も風にうつろふ秋の山かな
公継

落ち積もる 紅葉を見れば 大堰川 堰関に秋は 留まるなりけり 
藤原公任


百人一首から
http://kakugawa.aial.hiroshima-u.ac.jp/~kakugawa/Hyaku/hyaku.html

おく山に 紅葉ふみ分け なく鹿の
     こゑ聞くときぞ 秋はかなしき
          猿丸大夫

千早振 神代もきかず たつた川
     から紅に 水くくるとは
          在原業平朝臣

この度は ぬさもとりあへず 手向山
     紅葉のにしき 神のまにまに
          管家

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第28回新月の会の「紅葉狩り、日本人に戻る時を・・」 は、

どんな紅葉狩りに。

2003年の紅葉狩りが、新月の会の皆様のこれからの秋ごとに、
新しい味わいを、もたらしてくれますことを祈ります。


              新月の会 主宰  柳瀬宏秀