21世紀への提言「13の月の暦」で自然のリズムをあなたに(BE-ALLより)

 

環境リレーインタービュー

21世紀への提言 『13の月の暦』で
自然のリズムをあなたに

BE-ALLより

 

 皆さんの中には、「13の月の暦」とマヤ暦が同じものであると思っていらっしゃる方がいるようですが、それは違います。私達は、マヤ暦ではない、「13の月の暦」という点に焦点を当ててほしいのです。皆さんのよく知っている260日のツォルキンの暦は、たくさんあるマヤ暦の中のひとつにすぎません。大切なのは13の月で成り立っていることなのです。

 「13の月の暦」というのは、ひと月が28日で構成されていて、それが13月あるものです。毎月28日という規則正しい周期で成り立っています。私達は過去10年間、様々な時間の法則を研究し、勉強してきました。その研究でわかったことのひとつは、世界中の人々がひとつの市民暦として、人工的な現在のグレゴリオ暦を採用してしまったことでした。この今私達が使っているグレゴリオ暦は、日数が1ヶ月30日だったり、31日だったりととても不規則なもの。そのような不規則な暦の中で生きることによって、個人個人のみならず、文明全体が大きな病にかかりやすくなってしまったのではないかと思っています。

 しかし「13の月の暦」はその規則正しさからいっても、とても自然なリズムで作られています。私達はこの「13の月の暦」こそ、世界中の人々が使うことができる普遍的な暦だと思うのです。

 なぜ今、「13の月の暦」が注目されているかわかりますか? 日本の社会も同様に、これまでグレゴリオ暦という人工的な時間の中にずっと生き続けることで、よりスピードアップしていってしまう社会の中で生き続けているがために、その反作用として、人々は自然のリズムで作られた暦を望み、必要としているのではないでしょうか。同時に、環境問題とか自然との調和ということを考える人々が増えてきました。「13の月の暦」は、まさにそのような人々のニーズに答えることのできる暦ではないかと思います。なぜなら、「13の月の暦」は全くの自然の周期に基づいてできているために、環境を破壊しない方向に持っていくことができるからです。

 日本人がグレゴリオ暦を採用したのは、127年前のことですが、それ以前に何千年もの歴史と、文化をずっと保ってきていました。そしてその時は自然と調和した周期で生きていたはずです。それは神道という伝統の中でも今なお息づいています。日本人はそのように自然とのつながりを大切にしてきましたが、127年前にグレゴリオ暦を採用したことで、文化が大きく変化し、今自然とのつながりを失いつつあるのです。そのような危機感をもった多くの人々が、もう一度自然とのつながりを戻そうとしているのだと思います。その人達にとって、「13の月の暦」が確実に役立つものであるということを、私達は確信しています。

 今私達は世界中あちこち回りながら、「13の月の暦」に変更する『平和の運動』というものを行っています。世界の人々にその運動を呼びかけています。その中で特に日本人は、様々な階層やジャンルの方々が、いろいろな形でこの運動をシステマティックに受け止めて、「13の月の暦」を広げようとしてくれています。その姿を見ていると、これから日本人は、今の時代における産業的なリーダーではなく、「13の月の暦」においてのリーダーになっていくように思います。

 グレゴリオ暦に変わった背景には、人々を押さえつけようとするエネルギーがあります。男性の司祭や神官職にある人々が、女性的なエネルギーを押さえつけようとしたり。これはバビロニアの時代に遡ります。自然の月のリズムは女性にとっても自然のリズムとなるため、よりエネルギーを高め、男性の支配を脅かすからです。また、暦自体が、人間を支配する道具として使われていた歴史もあります。先住民達に対してもグレゴリオ暦が押しつけられて、彼らを支配する目的で使われたのです。

 僕(ホゼ)は、マヤ暦の研究を14歳から47年間研究していますが、それがひとつの形になったのは、1987年のハーモニック・コンバージェンスと呼ばれる平和の呼びかけでした。それは偶然にもマヤの預言の成就でもありました。その頃から私ははっきりと暦というものの重要性に気づいたのです。

 そして2年後の1989年に、私達は計時周波数というのを発見したのです。この計時周波数というのは、私達が生きている時間の尺度とその測り方を示します。この周波数には2つの種類があります。ひとつはマヤの人々が使っていた13・20の数の周波数。もうひとつは人工的に作られた12・60の周波数です。この12・60の方は、グレゴリオ暦と機械時計の組み合わせで人類に課せられてしまったため、人類はこの12・60の周波数の中で生きるようになってしまったのです。それが結果的に人類を現在のような状態に、自然に対して破壊的な方向に向かわせるようになってしまったのです。ですから、究極的な、危機的な状況に入らせないためには、自然と調和するサイクルの13・20の周波数をもつ暦を使うべきなのです。

 今ブラジルでは、多くの都市に働きかけてきた結果、7月25日の『時間をはずした日』▲脚注1▲に行う平和の運動とつながって、「13の月の暦」が広がりつつあります。南米や中米のカトリック教会の力が強い場所でも、グレゴリオ暦について科学的な分析をしてきちんと説明していくと、人々は理解してくれます。特に女性は顕著です。それまで抑圧されていた人々が積極的に反応して、リーダーシップをとって「13の月の暦」を広げようとしていく人もいます。

 一般の人々の他に、政治的なレベルへも働きかけています。『平和の計画』というのを作ったり、改暦に関する声明文書のようなものを作り、それを国連やグレゴリオ暦の大元であるバチカンにも提言しました。

 また、13の月に関したサミットと呼ばれる会議も様々な形で開いています。一番最近のものでは、昨年開かれたコスタリカでの『平和と時間に関する世界サミット』でしょう。このコスタリカのサミットの後に『改暦宣言』というものがなされて、それはバチカンや国連へも提出しました。国連の事務総長のオフィスから、肯定的な返事をいただいているんですよ。今この新しい千年紀は、暦も同時に切り替える最もいいタイミングだと思います。

 電通の柳瀬さんが作った『コズミック・ダイアリー』という日記形式の本があるのですが、これには様々な情報がのっていて、おそらく公式的には最もベストな暦として使われていくと思います。

 「13の月の暦」で過ごし始めて、私達自身にもとても大きな変化がありました。

 私(ロイディーン)にとっては、ひとつは「13の月の暦」で過ごす以前よりも、怖れや不安といったものが少なくなりましたね。多分自分のサイクルに沿って生活することによって、スムーズに怖れを解放することができるようになっていったんだと思います。

 また自分自身のもっている直観的な、時間を知る力とか、自分の内的な感覚を信じて物事を行うことができるようになるので、人と待ち合わせをして何度も時計を見るような、イライラすることがなくなりました。自分達の中に自分自身の時間ができあがっているから、約束した時間には私は絶対に遅刻しないですよ(笑)。

 僕(ホゼ)にとっては、「13の月の暦」を使うことで調和の感覚というものを今まで以上に感じることができるようになりましたし、自然により近づきたいとか、自然の中に帰りたいという気持ちになってきたり、直観やテレパシーといった能力が、より自分の中に芽生えてくるようになりました。またシンクロニシティ(共時性)の体験も増えてきましたよ。

 地球は今激動の変化をとげていると言われますが、なぜかわかりますか?この変化は実は人間が引き起こしたものなのです。私達はこのことを歴史的かつ科学的に分析してみました。

 約250年前、人工的な計時周波数に変わった後に、まず産業革命が起こりました。産業革命とはまさに人工的な計時周波数が作り出した現象と言えるでしょう。私達がいわゆる世界の問題と呼ぶものは、産業世界が作り出したものです。人口爆発もそうです。この12年間で世界の人口は20%も増えてしまいました。

 それも自然の周期から遠ざかってしまった所以です。今こそ人類を自然のサイクルに戻すことによって、産業的な生産方法に依存してきた生き方から脱しなければいけないと思います。

 今年の『時間をはずした日』には、レインボー・ブリッジ・プロジェクトと呼ばれる催しを計画しています。このお祭りには、どんな人も引きつけられるでしょう。祭りを通して、人間のマインドを宇宙的な変化に適応させると共に、現象的には、地球の周りに虹を作ることが目的です。人間のマインドは電気的な力をもっています。これまでの例を見ても、人間のマインドが天候に変化を与えることができることは確認されています。

 この日私達は、人間のマインドが宇宙の力に総合的作用を与えることを証明します。それは南極と北極を結びつける大きなオーロラ(虹)という形で現われます。地球の電磁波的な流れに作用する人間が出す電気が、南極、北極における電磁波の放出とつながって、虹の形を創るのです。

 原子爆弾が発明された時代から、私達は破壊的なデモンストレーションの方を多く示してきました。石油が流出し、チェルノブイリの事故が起きたり、自然災害もひどくなる一方です。人間の集合意識が何かポジティブな現象を引き起こしたことは確認されていません。ですからそろそろ、人間のマインドの創造的な側面をポジティブにデモンストレーションしてもよいのではないのでしょうか。

 私達はエゴをもつ限り、何かを支配しようとします。もうそこから出ることが必要です。エゴがある限り、競争社会が続き、人が人を支配する階級構造は続いていくでしょう。

 しかし、自然の時間の中に身をゆだねることで、私達は自然と調和する、普遍的な原理を知ることができるようになるのです。そしていずれは、その時間の枠組みからも自由になって、皆が一緒になってよりよい世界を創っていくのが一番望ましいと思います。

 「13の月の暦」は、人間の本来もっている正義というものを回復させるものです。人間のエネルギーはとても豊かなものなのに、誤った時間の中に生きたため、その本来のエネルギーを使うことがなくなっているのです。時間のもっている法則の中に、T(E)=ART(時間によって因数分解されるエネルギーは、芸術に等しい)という法則があります。13の月の暦によって今こそ人間のエネルギーは、より芸術的な方向に向かっていくことでしょう。

▲脚注1▲「13の月の暦」はひと月が28日の13ヶ月プラス1日で表される。その1日、グレゴリオ暦の7月25日を『時間をはずした日』と称して、人々の想いを祈りを通してつなげる日にしている。