働くことの本質。正月の再放送で ドラマ「下町ロケット」を観た。

正月の再放送で
ドラマ「下町ロケット」を観た。
http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/

この番組は、2015年に年間最高視聴率の番組だった。
20日に放送された人気ドラマ「下町ロケット」(TBS)最終回は、平均視聴率(同調べ)22・3%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)で、今年(2015年)の民放ドラマ最高を記録した。また瞬間最高視聴率が25・8%(同調べ)だった。
http://news.livedoor.com/article/detail/11001649/

『下町ロケット』シリーズでは累計200万部を突破した。

いよいよドラマ最終回! 『下町ロケット』シリーズ、累計200万突破!!

ただし、この感動の背景は、
品質へのこだわり、プライド、そして、
それを支える、長時間労働、過重労働がある。

それが、「下町ロケット」で描かれている 品質と誇りと感動を生み出している。

年末に、電通社長の記者会見があり、(電通は柳瀬が勤めていた会社)
謝罪に対する、認識について、
「つまり、謝罪とは、信頼を取り戻すために行うものである」ことなど
長文書き記した。

その中で、もう一つ、「働く」という概念について、問題の本質を指摘した。

このドラマは、
その問題を真剣に討議する、重要な課題を再提示してくれた。


12月末の柳瀬のコメント

■  記者会見では
日本社会がどうあるべきか、について、質問されたがメッセージがなかった。
電通社員は、心身の健康と、自己実現を、
というメセージがあったが、
それを普遍して日本がどうあるべきか、
というメッセージをリーダーとして送ることができれば
謝罪に近づいたかもしれない。
上司や同僚が、愛情に満ちた関係を社員と築いていれば、
柳瀬は、
自殺は防げたと思う。と同時に、

社会全体の価値観も含めて、考えなければならない要素がある。
優れた仕事、最高のクォリティを求める魂、
そういうテンションを保つことと、
労働時間を短くしようとする動きとは、
表面的に矛盾が生まれることがある。

まず思い出してほしいのが、2011年
3.11の後、政府の復興会議の冒頭で特別顧問で
哲学者の梅原猛氏が、これは天災でも人災でもなく、文明災だ。
と発言した。が、
文明批判が消え、
つまり、文明を見直す創造でなく、
原発批判も、避けるようになる。
そこには、リーダーシップはどこにもない。

長時間労働、過重労働を、本気で解決するためには、
それは、電通批判、会社批判、競争社会批判だけでなく、
文明災だという認識を持って、
本気で、革命を起こす気が無ければ無理だ。
だから、被害者として、母親が、納得いかないのも当然だ。
その覚悟、意志、方向性は、質問をするテレビ局や新聞社の記者の発言にもない。
なんら、質問に厚みを感じないのも
社会を変えたいという覚悟を持って、
質問していないからだと感じた。

働く とは?
そして、残業について、
最近の意見を述べておきたい。
それらを創造して、らせん状に上昇させるところに、
改革をリードする何かが、見いだせるかもしれない。

<吉兆 の謝罪会見の時のコメント 2007年>
老舗には、誇りがあった。
プライドがあった。
素材から、技術、そして、もてなす精神。
伝統という名の下に、
培われた、空気の張りと誇り。
これは、小さなヌースフィア。
これこそが、今、大切だと、語っているヌースフィアと
同質のもの。
精神圏を老舗は持っていた。
それが、お金のために、賞味期限を差し替えたり、作り直したり、
どこから、そんな老舗の誇りとかけ離れたものが生まれたのか?
誇りや精神と関係のない、お金さえあればいいという三次元的な世界にのみ、
価値観を置いたからだ。





<残業  2016年>
本質を捨てちゃうのかな?
アートや、スポーツに、残業という言葉は似合わない。
王選手は、部屋で畳を破るほど素振りしながら残業だと思ったのだろうか?
仕事がアートになればなるほど、残業時間という言葉は似合わない。
コピーを考えたり、CMを企画する時、
それを考えていない時間はない、のが普通。
プールや、風呂に入っている時間に、コピーやアイデアが生まれる。
今回の事件は、生きがいややりがいが、
生きる喜びが、すべての次元で、
生活の局面で、垣間見れないこと。
もっと仕事の本質に関わる部分が問題。
言葉尻や表面的な言葉だけで、判断されて、
鬼十則という仕事の心構えを、会社を批判から身を守るために、
引っ込めるのは、
普遍的な仕事の姿、それを見失うベクトル。

仕事の本質を、新たに考える時期が来たのだと思う。
ただ、仕事とは?何か?
働くは、「ハタが、楽」になるようにという音霊に
「人が動く」という文字で成り立っている。

それを正確に伝えずに、本質を見失わないようにと、懸念する。
本質を掴む人間が、何かを生み出す。
その喜びを、新入社員に身をもって伝えられないのが、問題!!!!





http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46520
だから『下町ロケット』は大ヒットした! ~歴代高視聴率ドラマから見えてくる、シンプルな勝因とは高堀 冬彦
『下町ロケット』が高視聴率を得ている今はどんな時代だろう。日本の繁栄に貢献してきたはずの大企業が次々と不祥事を起こしている。大掛かりな不正会計を行った東芝、免震ゴムの性能を偽った東洋ゴム、杭打ちデータを偽装した旭化成建材――。
見る側は実在する企業の不誠実ぶりにうんざりしているはずだ。「日本企業はどうしたのだ? 」という疑問を抱いている。だからこそ、余計に、「誠実」をモットーとする佃製作所の快進撃が痛快に映るのだろう。

ただし、佃製作所はドラマの世界にだけ存在する特殊な会社ではない。佃製作所の財産である「誠実」は、そもそも日本人のレゾンデートルなのだから。それが各企業共通の理念だったからこそ、戦後の日本は奇跡的な復興を成し遂げられた。佃製作所は日本人そのもの。だからこそ、見る側は身近に感じ、その奮闘劇に熱くなる。不祥事企業も昔から不誠実だったわけではないはずだ。

参考
電通社長記者会見

Universal love and in lak’ech!
柳瀬 宏秀 ∈KIN12 黄色い水晶の人∋
協力 捧げる 普遍化する
自由意志 感化する 智恵