(習慣 1)
「時間は、オーガニック・オーダー」というキーワードで、日々、自然を観じる。
――――お蔭様の認識、仏教の因果がわかる。悟りの道。


新しい時間に旅立つ、最初のキーワード
「時間は、オーガニック・オーダー (有機的秩序)」  

オーガニック野菜、オーガニック・レストラン・・・
オーガニックという言葉には、馴染みがあるでしょう。
でも、それは、とても限定された意味でのオーガニックです。

目を瞑って、
地球が、太陽の周りを大航海している、そこから生まれる現実を感じてみましょう。

地球は少し地軸を傾けて、太陽の周りをまわっている。
だから、ある時期には、日の出が早くなり、日没が遅く、
大地に、太陽の光と熱とエネルギーが多く降り注ぎます。
温度は上がり、木々が緑に輝き、せみが鳴き始めます。
それを、人々は夏と呼んでいます。

もう少し、地球が太陽の周りをまわると、日の出は遅くなり、
地上では、広葉樹が色づき、紅葉が始まります。それを人は、秋と・・・。
ススキが風になびき、秋色が野山を染めます。
熊は、冬眠前にえさをあさる。

さらに、もう少し、地球が太陽の周りをまわると、
日の出がさらに遅くなり、そのためにさらに温度が下がり、
富士山が徐々に白く染まり、草木は枯れ、霜柱が立ち、雪が降る。氷が張る。冬。

地球が太陽の周りをまわることによって、
その太陽の光と熱とエネルギーの変化によって、
土のなかの微生物から、虫、草木、魚、動物、山、海まで、
地球のすべての生命が、有機的秩序の中でダイナミックに変化しているのを
「感じる」ことができると思います。

つまり、すべての地球の自然や生物が、太陽の影響によって
有機的につながって変化してゆくのを、感じることができます。
その「オーガニック・オーダー」有機的秩序を、宇宙から、感じてみてください。

地球が、太陽の周りの大航海をさらに進めると
芽が吹き始め、新緑がまぶしくなり、春風が吹く。
春と呼ばれる季節になります。桜が咲き、そして散り、毛虫が出てきて、梅雨になる。

そして、太陽の周りをまわっている地球が、同じ位置に戻ってきます。
これが、「1年」
地球が、太陽の周りをまわる周期を、「1年」と呼ぶのです。
有機的に結びついたダイナミックな変化、
オーガニック・オーダーが、「時間」と結びつきます。

「時間は、オーガニック・オーダー」
時間と、
宇宙と、
人の意識を
つなぐ、キーワードです。

自然時間とは、宇宙の周期。
そして、自然の周期。
それが、本当の時間。

地球の公転。よく知っているはずの知識。

その宇宙の動きと、
それによって有機的秩序を生み出している地球上の生命の動き、自然の動き、
四季、海流、風、あなたの生体内の動き、
そういったものの、つながりを、日々、感じていくことによって
自然の彩(いろどり)は、まったく今までと違って見えてくる。

地球の自転。
地球の自転によって、昼と夜が生まれます。
地球の太陽の方を向いている半分が昼です。
逆の方が、太陽の光を受けていないほうが、夜です。

地球が自転することによって、それが移動していきます。

日の出のときに、光が美しく変化して、鳥がさえずりはじめる。
あなたの身体の細胞も、息づき始める。
地球が回転することによって、光が差し、温度が上がり
すべての生命が、ダイナミックに変化し始める。
すべてがつながって、有機的に変化していく。

昼と夜という周期の中で、生命が目を覚まし、また眠る。
「1日」と呼ぶようになった、ひとつの周期。宇宙の周期。
その周期もまた、有機的な秩序を生み出しています。

時間は、宇宙の周期なのです。
天体の動きと、それが織りなす地球上のすべての生命の秩序。
それを感じるところから、自然時間がよみがえり始めます。

生命のリズムと、人の「意識」を結びつけるキーワードが、
「時間は、オーガニック・オーダー」

「時間が、オーガニック・オーダー」ということを
生活の中で実感するたびに、
時計に閉じ込められた「人工的な時間」から解き放たれて、
新しい時間に、本当の時間に、旅立ち始めます。