満月の十三祭り
「まわりを、自然を感じる」という、環境意識に鑑みて

 

「まわりを、自然を感じる」という、環境意識に鑑みて

                   プロデューサー   柳瀬 宏秀


喜多郎さんが、6月、新聞とラジオの取材に、

「500年先、1000年先から、振り返った時に、
ここから、満月に、祭りを という伝統が、
千年の伝統が生まれたことになるかもしれない。」

と語っているのを聞いた時に、心のそこから熱いものを感じました。喜多郎さんは、
「そのために、24日、25日は、全身全霊を込めて、自分のすべてを出し尽くしたい」
と。


本門寺は、ここ120年以上に渡って、
朝の五時と夕方の六時にしか鳴らしていない本門寺の鐘を、この日、
「この満月の十三祭りの意味に鑑み、歴史を変えて、」
平和への思いを込め、鐘を撞きます。

演出意図は、
環境運動家にとって、電気を消すという悲願がある。しかし、現実的ではない。
だから、満月の祭りで、祭りの演出として、月を感じるために、一時灯かりを落と
す。
喜多郎さんの悠久の宇宙のリズムと地球の自然を感じさせる世界の中。
煌々と輝く満月を千人の人が感じる。その時に、人の心の歴史を感じさせる鐘楼の鐘
が鳴る。その響きが、人々の心に染み入る。

そして、鐘の音の響きと同時に、地球上の様々な場所で人が生み出す「思い」を感じ
ることができれば、と。7月24日は日本の満月、25日は、アメリカの満月。
大阪では天神祭りが、ヨーロッパではカトリックの聖ヤコブ祭が、
そして、日本各地、地球上の様々な所で、500近くの「時間をはずした日の祭り」
が、
平和への思いを込めて行われます。開催リストはこちら

「自然の叡智」という言葉は、2002年の今は、記号でしかないと思います。
このことばから、魂が抜けてしまった。
2005年に、自然の叡智、という言葉が氾濫する年に向けて、
呼びかけます。満月に、祭りを

次の満月がいつか、知っていますか?
あなたのまわりの子供は、朝日が昇るのを見たことがありますか?
(小中学生の23%が、生まれてから一度も、朝日も、夕日も見たことがない。
朝日新聞 朝刊一面トップ記事)

祈りに近い思いをもって、
呼びかけます。
満月に、祭りを

月を感じることから、日本人が、草木を感じ、虫を感じ、自然を感じ、
まわりの人を感じるという日本人本来の精神の営みが、蘇ることを。

満月に、祭りを 日本中に。2005年という、
自然の叡智という言葉が氾濫する年に、
多くの日本人が、満月がいつかを知り、
月を感じ、自然リズムを感じる生活を取り戻す。
そして、「自然の叡智」という、言葉の意味が感じ取れる社会を。
そのための大きなコミュニケーションを成立する事ができればと思っています。

京都で、満月ごとの祭り が生まれるように呼びかけ、動きます。
日本の五つの神社に呼びかけます。満月に、祭りを
日本中のコンサートホールにも、提案します。

文化庁長官の河合隼雄さんも「満月、それに祭り。日本人の心にとって極めて大切で
ありながら、つい忘れがちなことを復活しようとする。「満月の祭り」の企画に両手
をあげて賛同する。機会を見つけて私も参加したいと願っている。」と、賛同と参加
のメッセージを送ってくれています。

満月の祭りが広がる事に、手をお貸しいただければ幸いです。

そして、「満月の十三祭り 第四章 喜多郎 IN 本門寺」 に、ぜひお越しくだ
さい。
千年の伝統が、ここから始まるかもしれない。       
                             2002年7月18日


このメッセージは、23日に外国人記者クラブで、喜多郎の記者会見を行ったとき用の、プロデューサーメッセージです。


関連サイト

満月の十三祭り公式ページ

池上本門寺