日本人の精神 と イスラム国の精神状態
2015年2月2日 柳瀬宏秀

Japanese mental state and the mental state of Islamic State (English Article)

       □

「汝、殺すなかれ」というのは、
本当の意味は「殺すな」
と言っているのではない。
ある精神状態になると、「殺さない。盗まない」
そういう精神状態になるようにナビゲートしている。
それが、叡智の領域でのメッセージだ。
講座で「このなかに、人殺しさん、いますか?」
と質問すると、みんな笑う。それは、ありえないでしょ!!
という返事だ。日本人は、「人を殺さない」精神状態にある。
これが重要なことを、本気で肝に銘じてほしい。
(念のため; 一部犯罪者という例外がある)



でも、
イスラム国は、違う。
「人を殺すのが、いいことであり、
 誉められることなのだ」
正義のために。
70-80年前の日本も、違った。
大東亜共栄圏という理想?の元に、
神の国 という正義の元に、
相手を、「鬼畜米英」とののしり、
女子供まで、竹やりをもたして、殺す訓練をした。
正義のために、
「人を殺していい。殺すことが誉められることになる」
すべての戦争は、正義のために起こり、
人類は、正義のために、何をしてもいい、という精神状態になる。
「人を殺してもいい」という精神状態になる。
一種の革命、正義のための戦いを考えている
イスラム国では、
「人を殺してもいい」精神状態にある。



このことを、新聞も、テレビのコメンテーターもわかっていない。
本当に平和を望むなら、
こういう事件のなかに、観るべき因果を把握してほしい。
「人を殺さない」精神状態があり、
「人を殺す」精神状態がある。
ということ。
そこが、一番、明確に伝え、明確にすべきことなのだ。
そして、人類は、正義のために何をしてもいい、
人を殺してもいい、という呪縛から、解き放たれて、
進化すべきときなのだ。



そして、そこに、
日本が、高次元の新しい世界の橋渡しとして、
銀河文明の再生が、日本から、日出づる国から予定されている
大きな理由が、あるのだ。
「このなかに、人殺しさん、いますか?」
と質問すると、みんな笑う。それは、ありえないでしょ!!
そういう「人を殺さない」精神状態にある国は、
日本以外に、どれだけあるだろうか?
アメリカでは、否。
イギリスでは、否。
フランスでは、否。
イラクでは、否。
「このなかに、人殺しさん、いますか?」
誰かが、手を上げる
日本では、笑う。
海外に武器を輸出し始めたら、
日本でも、手を上げる人が出てくる、ということだ。

     □

ご家族の悲しみに、心を合わせ、
後藤さんの冥福を祈りたいと思います。



ただ、日本人として、
平和を望むのであれば、
昨年から、日本人の二人の人質が囚われているのに、
その解放について、外交的に考えずに、
解放に向けての手を打っているとは思えない状況で、
首相がイスラエルに行ったこと。
その言動のなかに、外交的に考えると
もし、彼らの正義からすると、彼らにどう見えるかを
外交官は、熟知して、方針を立てなければいけない。
価値観が日本と同じであるなら、外交の意味はどこにもありえない。
日本の首相の活動は、
日本政府が、イスラム国を中心とする、戦争状態にある国の精神状態。
日本政府のその国の正義について理解のなさ、
日本の外交の無力さを痛感する。
報復への道は、避けなければならない。
日本人は、地球の進化のために、心の中に、
平和への道をたどり続けなければならない。
今、すべての日本人が進化の道を、確認しなければならない。



繰り返したい。
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講座で「このなかに、人殺しさん、いますか?」
と質問すると、みんな笑う。それは、ありえないでしょ!!
という返事だ。日本人は、「人を殺さない」精神状態にある。
これが重要なことを、本気で肝に銘じてほしい。
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でも、
イスラム国は、違う。
「人を殺すのが、いいことであり、
 誉められることなのだ」
正義のために。
一種の革命、正義のための戦いを考えている
イスラム国では、
「人を殺してもいい」精神状態にある。



世界のほとんどの国では
「このなかに、人殺しさん、いますか?」
誰かが、手を上げる
日本では、ありえないことだと、笑う。
でも、海外に武器を輸出し始めたら、
日本でも、手を上げる人が出てくる、ということだ。
それは、日本を、地球を、究極の非道徳へ
向かわせる道になる危険を、強く認識してほしい。
本当に、重要なときだ。
意識の持ち方を、平和への道をたどるのか、
意識の持ち方を、自分の正義のために、人を殺してもいいという精神状態を生み出すことに加担するのか?
その明確な分岐を、選択を、
すべての人が、突きつけられている。
「人を殺さない」精神状態にある国は、
日本以外に、どれだけあるだろうか?
アメリカでは、否。
イギリスでは、否。
フランスでは、否。
イラクでは、否。
日本は、日本の正義のために、何をしてもいい道を辿ってはいけない。

【参考】
「汝、殺すなかれ」
旧約聖書の「出エジプト記」(20章)の中にあるモーセの「十戒」のひとつ。
啓典(けいてん)は、
イスラム教において唯一神(アッラーフ)から諸預言者に下された四つの啓示の書物のこと。
旧約聖書、新約聖書を内包する。
ムーサー(モーセ)に下された『タウラート』(『モーセ五書』)
ダーウード(ダビデ)に下された『ザブール』(『詩篇』)
イーサー(イエス)に下された『インジール』(『福音書』)
ムハンマドに下された『クルアーン』(『コーラン』)

【参考】
「9.11 人類が正義という呪縛から解き放たれるために」
    柳瀬 宏秀 著